しあわせな光景。

目の前に、信号待ちする老夫婦。
おばあさんが、おじいさんの手をひいて、
信号を渡ってゆく。
ゆっくり、ゆっくり。
たったそれだけなのに、
なんだか泣きそうになった、しあわせな朝。
泣きたい夜。

なぜだか無性に泣きたい夜がある。
特別哀しいことがあったわけじゃない。
特別ツライことがあったわけじゃない。
それでも、無性に泣きたい夜がある。
日々の
ちょっとの哀しかったことや
ちょっとのツラかったことや
ちょっとの苦しかったことが
いつの間にかちょっとずつ、ちょっとずつ、
こころの奥を占領していたのだろうか。
だったら涙で流してしまえばいい。
弱くなんてない。
格好悪くなんてないよ。